新年のご挨拶
新年、明けましておめでとうございます。

「患者様の理解に基づいた心ある医療」を理念とした、神出病院の新体制も4度目の新年を迎えました。旧年中は、患者様のみならず、ご家族の皆さま、そして地域の皆さまより温かいご理解とご支援を賜り、深い感謝の気持ちを申し上げます。
神出病院には、昨年も多くの方々が来院してくださいました。皆さまが驚いでくださるのは、職員の笑顔や挨拶です。困難な時期を乗り越え、より良い病院にしていきたいという職員たちの前向きな思いや優しさ、希望が自然に表れているのではないかと感じています。
今年度、神出病院は「連携と連帯」をスローガンとしており、職員一丸となって地域の皆さまのニーズにかなった医療をお届けできるよう精進してまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
<取り組みと決意>
傾聴と対話の姿勢をさらに大切にし、診療、看護、カウンセリング、訪問支援などのあらゆる機会で、患者様お一人おひとりの声に耳を傾け、ご家族や支援者の思いも尊重します。言葉になりにくい不安や葛藤にも耳を澄ませ、「あなたの話を聴きます」という姿勢を大切にします。
<多職種連携による包括的ケア>
医師、看護師、臨床心理士・公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士など、多職種が協力して、心と身体、生活や社会復帰のすべてを視野に入れた支援を行います。入院医療だけでなく、外来、訪問支援、地域連携も含めたトータルなケア体制を強化します。
<安心・安全で温かみのある空間作り>
落ち着いた療養環境、スタッフの思いやりと患者様の尊厳を守るケア — そうした「こころに寄り添う環境づくり」を常に心がけ、新しく本棚の設置や、中庭をみんなで共有できるように改装を行いました。患者様とご家族が安心して治療・支援を受けていただけるよう努めます。
<地域との対話とつながりの推進>
地域の福祉機関・医療機関・行政・ご家族との連携を深め、精神科医療の偏見をなくし、地域の一員として誰もが安心して暮らせる社会づくりに貢献してまいります。